プログラマの世界は男性が9割を占める極端な男性中心の世界です。だからといって、女性にとって居心地の悪いかと言えばそうとも限りません。というのも、多くの男性の中に女性が混じっていると周囲の男性たちが気をつかってくれるからです。
分からないところを質問しても邪険にされることはほとんどありません。大抵の場合は優しく教えてくれるはずです。そして、上司から激しく叱責されるというケースも、少なくとも男性ほどには多くないでしょう。ある意味、非常に居心地のよい空間だと言えますが、これは諸刃の剣です。もし、真剣に一流のプログラマを目指すのであれば、こうしたぬるま湯の環境が思わぬ障害になってきます。
過剰に優しくされるということは、逆に言えば、下に見られているということだと感じる女性もいるでしょう。そう感じるような職場では責任ある仕事はなかなか与えてくれません。しかし、こんな環境の中でも成功する人間は、それに流されずに常にあるべき将来の自分を見つめています。
周りが優しくするのであれば、それを利用してスキルを磨いていこうとするしたたかさがあるのです。やがて、仕事で実績を上げていくと優しかった空気が一変して、女のくせに生意気だと思われるようになるかもしれません。けれど、目標をしっかり見定めている者はそんな空気も受け流します。成功した女性プログラマはサバサバした性格の人が多いと言いますが、それは職場環境に左右されない強さがあるからでしょう。